この文章を書いているのは10月1日なのですが、東京証券取引所のシステムトラブルで全銘柄の売買停止になっていました。ニュース番組では司会者が知ったかぶって「こんなことがあってはいけない!」だの、個人投資家とかいう人が「株の売買ができないのは死活問題だ!」だの、とにかく東証を責めまくっていてもんにょりでした。
数千分の1秒単位で株を売買するとか本気で頭がおかしいので、いっそのこと昔のように人の手を使って合図を出して売買をする「場立ち」に戻したらいいんじゃないかと思うのです。株なんてそんなばたばた売ったり買ったりするもんじゃないし、買って放っておいたらそのうち値上がりしてラッキーぐらいがちょうどよいのです。
それはそうと、アメリカ大統領選挙がおもしろくなってきました。特にバイデン候補のロゴマークがどうしてもエディオンのマークに見えてしまうので、私はバイデン候補のことを勝手にエディオンとよんでいますが、たぶんそんなあだ名を付けているのはアメリカ広しと言えども私だけでしょう。
バイデンはもくもくと一人で語り、トランプが司会者とぎゃーすかぎゃーすか言い合いをして、隙があれば相手をアホボケカスと罵倒するという超展開。討論会が終わった後のトランプ大統領のコメントは「素晴らしい討論会だった!」ですから、もはや何がなんだかさっぱりわかりませんが、英語がわからないのがこれほど残念なことはなかったです。
それに引き換え、日本の自民党の総裁を決めるときの立会演説会など、生徒指導の先生がめちょんこ厳しい中学校の生徒会の選挙か何かみたいな感じで、ちっともおもしろくありません。揃いも揃って優等生っぽいことばっかり言って「このボケの言うこと聞いてたらあくびが出るわ!」ぐらいの悪態ひとつ出てこないのはどうしたことでしょうか。
もっと、人間のどす黒いところをさらけ出したうえで、それでも信頼に足るという人物に上に立ってもらいたい。もちろん、私は一点たりとも黒いところもない純白の人間ですから、黒いところをさらけ出そうにも出ないのです。残念でした。合掌。