YouTubeに、クズ人間が最低なことをするけれど最後はこっぴどく報いを受けてめでたしめでたしの水戸黄門みたいなチャンネルがあるのをご存知でしょうか。漫画に声をあてて、だいたい10分ぐらいで終わりの動画で、内容は不倫だとか、姑問題とか、転売ヤーとか、とにかく他人のどうでもいいゴシップみたいな話題でうきゃうきゃ。
10分程度でまとまっているし、何も考えなくてもいいし、とにかく勧善懲悪でなんとなくスカッとするような気になるし、 脳みそからっぽにしてぼへーっと見ていたらどうなるかを我が身で人体実験してみました。
結論、麻薬でした。
次から次へと、とりとめもなく同じような動画を見続けてしまいます。どれもこれも似たようなストーリーばっかりだし、見ても見なくてもいいんだけど、特にすることもないとなれば、じゃあ次はどれをみるべかと漁ってしまい、1時間でも2時間でも平気で見てしまいました。
そして重度の眼精疲労の誕生です。いざ正気に戻ると、目が疲れ過ぎてなんだか吐き気がする。何をしているんだろうと思いつつ、しかも何も残らない。頭をからっぽにしてぼへーっと見ているだけなので大して内容を覚えているわけでもない。無駄な時間を過ごして、目玉を疲れさせただけ。とはいえ、中毒性があるので見続けようとすると見続けてしまうのです。
しかも、脳みそがなんとなく正義中毒みたいになっているのです。悪い奴は最後は報いを受けるのだ！みたいなめちょんこアホみたいな短絡思考になってしまい、こんなのずーっと見てたら脳みそつるつるになるやんと思うぐらい。しかし、正しい者が勝つというのは見ていて気持ちがよいようで、ドーパミンがだらだらと出てしまうようです。麻薬なのです。
再生回数はどれもこれも10万回とか、100万回とかとんでもなくて、たくさんの人が正義中毒になっているのではないかと思うと結構怖いです。
オセロニアの実況とお魚の捌き方の動画ぐらいで止めておくべきだと思いました。たのしい人体実験は以上です。合掌。
