専業主婦なら「料理なんて出来て当たり前」などと思っている人が多いのではないでしょうか。一方で専業主婦だから「料理を作るのがツラい、毎日を献立を考えるのがツラい」と泣き言が言いたくても言えない人も多いはずです。
こういう悲しい現実があるのはなぜか、簡単に言うと「料理」は簡単だと思われているからです。料理なんてしたこともない男性が女性に対して「料理なんてできて当たり前だろう!」と言ったりするのは一昔前では当たり前の光景でした。最近はちょっとマシになっているような気もしますが、まだまだ苦しんでいる人もたくさんいるようです。
はっきり言いましょう。料理はめちょんこスキルがいります。会社勤めがなんぼのもんじゃなのです。料理のほうがはるかに難しいし大変です。周富徳も「料理は難しい」と言っていたじゃありませんか。いや、適当に思いつきで書いたので言っていたかどうかは定かではありません。とにかく、料理というのは難しいのです。だから、外食のお店が商売として成り立つし、スーパーが惣菜を売って商売が成り立つし、百貨店の食料品売り場にいけばいろいろなおかずが所狭しと売られているのです。料理が簡単で、あほがはなくそほじりながら美味しい料理を作れるのであれば、こんな商売は成り立たないのです。この点をまず理解しましょう。
そのうえで、「でも、私は専業主婦だから毎日の料理を考えないといけないの……」と言われるのであれば、アジフライを買ってきましょう。アジフライは素晴らしいもので、アジを丸ごと買ってきて三枚におろすとかめちょんこスキルが必要ですし、油で揚げるのもめっちょこ大変ですし、カラッと仕上げるのは至難の技です。手間がかかりすぎるので明らかに家で作るおかずではありません。そのうえ、青魚ですから栄養は豊富っぽいし、揚げ物ですから見た目も派手ですし、あとはソースをぶっかけたり、タルタルソースをぶっかけたり、好きに食べればよいのです。カット野菜のキャベツの千切りを添えておけば大丈夫。夕飯はこれでバッチリです。
そして、毎日毎日来る日も来る日もアジフライとキャベツの千切りで相手が音を上げるまで攻め続けましょう。「たまにはガストにでも行こうか……」と言ってくるのを待つのです。そして、ガストでアジフライを堪能するのです。よかったですね。合掌。