ぐわぐわ団

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家庭料理の極意

主婦、もしくは主夫の方必見、今日は家庭料理の極意をお伝えしたいと思います。

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とりあえず、家庭料理とは何かを考えてみましょう。それは『美味しんぼ』で海原雄山が主宰している「美食倶楽部」の対極の存在であるということ。「美食倶楽部」では金に糸目をつけず、超一流の料理人を抱え、常に美食を追求しているめちょんこすごいところです。たばこを吸った料理人が作った鯉の洗いを「こんなものが食えるか!」と放り投げても、たばこを吸った料理人が悪いという価値観で成り立っているところです。

一方、家庭料理というのは「死なないためにとりあえず食べる」ぐらいの立ち位置です。ぶっちゃけ食べられたらよいのです。もっと言うと、何でもいいのです。カップヌードルの残り汁にごはんをぶちこんで食べるのも立派な家庭料理です。ごはんにマヨネーズをかけて食べるのも素晴らしい家庭料理です。マヨネーズかけごはんにかつお節をパラパラっとかけようもんなら、それはもう豪勢な家庭料理と言っても過言ではありません。

交通事故で死ぬより家の中で死ぬほうが確率が高いという話を聞いたことがあるでしょうか。確かそんな確率だったと思うのですが定かではありません。定かではありませんが、家の中というのは危険な場所なのです。危険な場所じゃないと話が進まないので危険なのだということにしますが、そんな戦場のようなところでそもそも美味しいものが食べられるわけがないのです。

にも関わらず、世の中は『美味しんぼ』のせいで「化学調味料はダメだ!きちんと出汁を取らねば!」とか、「料理の基本はさしすせそだ!」とか、ふざけたことを言う輩が多くて困るのです。そんなプレッシャーに押しつぶされてしまう主婦、または主夫の方がとても多い。そこで、ぐわぐわ団では「家庭料理というのは死なないためにとりあえず食べるもの」であることを世間に知ってもらうべきであると考えました。

美味しい料理はプロの料理人に任せて、私たち家庭料理の作り手は「料理に手間をかける時間があったらべよべよしたい!」と声を大にして言いましょう。それに文句を言う輩に対しては折原昌夫の必殺技、スパイダー・ジャーマン・スープレックスをぶちかませばよろしい。合掌。