「うわー、すごい人！」と言う場合、「たくさんの人がいる」という意味なのですが、これは大阪だけなのでしょうか。緊急事態宣言が解かれてから、外に出ると結構たくさんの人が街に繰り出しており、そもそも人混みが苦手な私にとっては「うぐぅ」だったりします。
本来「すごい人」というのは、千日回峰行を達成した人であったり、ノーベル賞を受賞したり、身長が2mを越していたり、びっくり人間大賞に出たことがあったりする人なのです。にも関わらず、私が「うわー、すごい人」と言う時はだいたい「たくさんの人がいる」という意味合いで使い、偉大な人として使うことは少ないのです。
世の中にはたくさん偉大な人がいるはずなのです。そんなすごい人が一堂に会し、大阪府立体育会館なんかにぎゅうぎゅうに押し込められてごった返していたとしたら、それこそ本当の意味で「うわー、すごい人！」という言い方ができるのでしょう。そういう機会が訪れることを切に願います。
もちろん、普通に街中で「うわー、すごい人」と言う場合でも、探せば全米ヨーヨーチャンピオンのアメリカ人がいる可能性もあるわけですし、英検準２級を持っている人もいるでしょう。しかし、なかなかそういう人たちを可視化するのは難しいですし、私はすごい人ですという旗を持っていたりするわけでもないので、「うわー、すごい人」という場合にどれだけのすごい人が潜んでいるのかはわからないというのが実情です。
すごい人の中にいるすごい人を探せ！みたいなしょうもないワイドショーのワンコーナーみたいな話になってしまっていますが、私自身はすごい人でもなんでもないですし、人混みの中にいれば有象無象の集団として、モブキャラとして、注目されることなくひっそりと過ごしたいと思っています。目立つことはしたくないのです。
ちなみに、今回のイラストは何となく「すごい人」をイメージして描きました。額になんか印があるだけですごい人っぽくなるのはなぜでしょう。謎です。合掌。
