昨年の7月の豪雨で被災して全線運休となっていた熊本のくま川鉄道がようやく一部区間で運行再開したそうです。NHKのニュースで報道されていて、くま川鉄道には何の思い入れもないのですが「よかったねぇ」とニヨニヨしていたのです。そしたらまぁ、いろんな人にインタビューしているわけですよ、せんでええのに。そして、走っている車両に乗っている子どもがニコニコしながら「電車好きー!」と言っていたのです。あれ?電車?と思って車両が走っている映像を見ると架線もなければパンタグラフもついていないのです。
「電車ちゃうわ!」
大人げないですが、子どもに大して叫びましたね。電車というのは電気で動くから電車であって、お前が乗ってるのは電車やない!ディーゼルカーや!と懇々と3時間は説明をして電車とディーゼルカーを間違えたことに猛省を促したい。子どもに圧倒的なトラウマを植え付けてしまうかもしれませんが、それぐらいに腹が立ったわけです。
ディーゼルカーというのは軽油で動きます。ディーゼルエンジンを動かして走っているので、電車ではありません。どちらかというとバスとかトラックに近い。線路の上を走っていますが、とにかく電車ではありません。電車という場合、電気が流れている電線から電気を受け取って、その電気でモーターを回して走るわけですが、その電線の設備が結構お金がかかるし、維持するのも大変だったりするので、田舎の鉄道はディーゼルカーが多いのです。とはいえ、電車のほうが速く走るし、たくさんの人が乗るのであれば電車のほうがよいし、単線で1時間に1本とかだと、ぶっちゃけディーゼルカーで運用するほうがメンテとか考えるとラクなわけです。いろいろとあるのですが、細かいことは知りません。とにかく、くま川鉄道の車両は電車ではなくディーゼルカーです。ディーゼルエンジンで動くのです。
もう一度言います。子どもが「電車好きー!」と行った時に横にいる親は「電車じゃないわよ!」と子どもを叱りつけるべきでしたし、カメラマンも「電車ちゃうんじゃ!」と怒鳴りつけるべきでしたし、そもそも公共放送として流すべき発言ではないと思います。
「電車好きー!」と言った子どもは早急に「電車ではなくディーゼルカーでした」と謝罪会見を開き、今後二度と電車とディーゼルカーを間違えないとする念書を書くべきです。合掌。