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何がダブルチェックだ

何かミスしたときによく言われる「ダブルチェックをしているのか?」というありがたくないお言葉。正直、ダブルチェックほど頼りないものはなく、「誰も…消防車を呼んでいないのである!!!」の漫画を目にしたことがある人なら簡単にご理解頂けるでしょう。人間は誰かがきちんとやってくれていると勝手に思い混んでしまう生き物なのです。ダブルチェックなんて「ミスがあっても、もう一人がきちんと見つけてくれるだろう」にしかならないのです。ちっとも根本的な解決にはなりません。でも、組織の中にいるとやったらめったら「ダブルチェック」という言葉を耳にしますし、実際に「ダブルチェック」が横行しているのです。

ダブルチェックがダメダメなところは、ひとりでできるもんな事をわざわざふたりでする事です。簡単に言うと人件費が倍になります。お互いが別々のことをすれば効率が良いのに、わざわざ相手の手を止めて「ダブルチェックだ!」なんてしてたら非効率ですし、時間ももったいないし、先ほど申し上げたとおり実質的にひとつの作業に対しての人件費が倍になるのです。ダブルチェックのせいで残業なんてアホのすることです。

じゃあ、どうすればミスをなくすことができるのか。人に判断をさせるからミスをするのです。機械に判断をさせたらよろしい。人工知能とかそういう難しい話ではなくて、AならばBと答えを出す仕組みだけで十分です。融通の全くきかない機械に判断をさせてしまえば間違いがないのです。人間はその判断に従えばよろしい。ていうか、機械がダメと言ったら絶対にダメなんだから融通を効かせてはいけません。変に忖度をするからミスをするのです。

具体的にはExcelでもなんでもいいのですが、データを読ませて、条件式でもなんでもいいからぶちこんで、AなのかBなのかを判断させる仕組みを作ればよいのです。難しいことを言っているようですが、私も適当に書いているだけですから気にせんでもよろしい。

さきほど、厚生労働省のサイトにあった「ダブルチェックの有効性を再考する」(PDFファイル)という資料を見ていたのですが、実に興味深い内容です。なんでもかんでもダブルチェックだ!という人にはぜひ一度目を通してもらいたいものです。合掌。