ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

おいしいうどんのうちかた

うどんはね、しっかりとコシを出すためには足でぎうぎうと踏まんといかんのや。

手で練って適当に作ることもできますけどな、そんなことをしてたらお客さんが離れていってしまいますよってにな、いつもいつも手を抜かんと一生懸命ですわ。仕事というのはそういうもんやと思うております。うどんで生きていくことを決めたのは3ヶ月ほど前のことですけどな、それから30年一生懸命うどんの修行をしております。今もまだ理想のうどんというわけではおまへん。たぶん、死ぬまでうどんと付き合うことになるんでっしゃろな。それだけうどんというのは奥が深いし、真剣に向き合わないとあかんと思うております。

せやから、ぎうぎうと足で踏むわけですわ。機械を使ったらええんやないかと言われたりもしますが、やっぱり足で踏まんとわからんのですわ。今日はうどんの機嫌がええなとか、今日は天気が悪いからかうどんが機嫌悪いなとか、足の裏から伝わってくるもんがあるんですわ。靴下?そんなん履きませんよ、素足です、直に踏みます。私の出汁が出ますからな。うどんで生きていくと決めたときから、私は足を洗っておまへん。足を洗うということはうどんをやめるということや。それぐらいの覚悟でいます。長いこと水虫に悩まされていまして、今も皮膚科に通っているんですが、めちゃくちゃ痒いんですわ。さくらももこの本でお茶の葉が水虫に効くって書いてあって、これはええんとちゃうやろか?と思ったこともありましたけどな、水虫が治るとうどんの味も変わってしまうんやないかと思うと、怖くてよう試せませんのや。

もちろん、うどんは茹でますからな。煮沸消毒されるよってに問題はおまへん。きれいなもんですわ。どんなばい菌も煮沸したら死にますからノープロブレムですわ。それぐらいは科学の常識ですな。そんなことがわからんかったらうどんなんて作れません。うどんは科学ですから。足でぎうぎうと踏んで、煮沸消毒すれば問題ありません。ノープログラムです。合掌。