ぐわぐわ団

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そもそも産休とか育休とかいうコトバがもんにょりじゃないスか?

岸田総理大臣がすごいことを仰っています。

岸田総理大臣は、賃上げの一環として重視する個人のリスキリングについて、産休や育休中の人が取り組むことを支援する考えを示しました。

とりあえず、リスキリングというのはリスさんを殺すことではありません。リスキリングというのは「リ + スキリング」学び直しのことですが、わざわざリスキリングなんて聞き慣れないコトバを使う必要はありません。トンチキな言い回しはやめて、学び直しでよいではないでしょうか。

ぐわぐわ団は学び直しを批判するつもりはありません。私自身は九九があやふやなのでいつの日か学び直しをしようと思っています。その際に政府からお金が頂けるようになっていたら嬉しいです。

とはいえ、学び直しなんてのはいつでもできるかというとそんなことはありません。

それこそ、産休中とか育休中に学び直しができると本気で思っているのであれば想像力が足りなさすぎます。妊娠中はつわりとかでいろいろ身体が大変だし、安定期に入ったからとていつ何時何が起こるかわからないし、そもそも身体の中に別の命が宿っているというわけのわからん状況でメンタルが平常でいられるわけがありません。異次元の少子化対策とか言って「産めよ増やせよ」とか言ってるそばから「学べよ」とか追加で言ってくる神経が理解できません。私たちはそんなに意識が高くないんだよ!と声を大にして言いたい。

まあ、外遊中に息子に公用車をあてがって観光させて子育てしてるつもりの総理大臣には決して理解できないでしょう。

そして、子どもが生まれたらそれこそ24時間休みなしです。誰だ、育休なんてコトバを考えたのは。確かにお仕事は休んでいるかもしれませんが、それ以上に大変な子育てというお仕事をされているのです。休んでない。24時間働いているのです。でも、言葉尻をとらえて「休んでるんだからせめて勉強しておきなさい」と言ってくるわけですよ、総理大臣が。想像力の欠如もここまでくれば天晴れです。産まれたての子ども100人ぐらい渡して「ちゃんと子育てしなさい」と言って蝋人形の館に閉じ込めてやろうか。1日で音を上げることでしょう。

というわけでタイトルに戻るのですが、そもそも産休とか育休とかいうコトバがもんにょりじゃないスか?産休は英語で ”maternity leave” と言います。英国人の考え方は妊娠しているから休むんじゃなくて離れる、なのです。そして育休も同様、”childcare leave” で子どもの世話のために離れる、なのです。決して休みではない。フランス語も同じです。

産休とか育休というコトバがよくないのです。産休とか育休なんてのは会社の立場からのコトバであって、決して当事者の女性の目線に立ったコトバではありません。異次元の子育て対策とかリスキリングとか言う前にまずコトバを正していきましょう。産休ではなく産働、育休ではなく育働でどうでしょう。そして、私には永遠の有給休暇をいただきたい。合掌。