みなさんはよく「石油王になりたい」とか「石油王と友達になりたい」と妄想されていることでしょう。そのお気持ちはよくわかります。みなさんの憧れである石油王に今日は焦点を当てていきたいと思います。愚息も昇天、ではなく焦点です。気をつけましょう。
とはいえ、石油王というのはあくまでも王でしかないのです。生涯本塁打数868本という記録はいまだ打ち破られていませんが、王というのはその地域の領主である一方、絶対的な権力者かというとそうではありません。まだまだ上には上がいるのです。そう、大王です。
ただ、なぜか「石油大王になりたい」とか「石油大王と友達になりたい」と夢想されている人は少ないですし、夢精されている人はもっと少ないのです。どうしてでしょう。あまり石油大王に慣れ親しんでいないからでしょうか。石油王は身近にいる感じがする一方で、石油大王はあまり親密感がわかないからでしょうか。これはぜひiPS細胞を使って研究を重ねてもらいたいところです。私自身は学問の道からは一歩退いた身です。若い人にバトンを託したいと思います。
成り手が少なく、友達になりたいという人も少ない不憫な石油大王ですが、これからはもっと注目されてもらえればいいなと思います。
さて、ここからは石油王以外にも油王はたくさんいるというお話です。サラダ油王なんてのは結構有名どころではないでしょうか。他にも牛脂王、豚脂（ラード）王、軽油王、重油王、なんだかんだとたくさんいるのです。ごま油王なんてのもいるにはいます。ごま一粒からとれる油はとても少ないのですが、そんなごまを大量に仕入れてぎゅうぎゅうに絞ってごま油王になるのですから、実に大変な王様です。
石油王、その上には石油大王、サラダ油大王、牛脂大王、豚脂大王、軽油大王、なんじゃかんじゃといて、その上には油脂皇帝がいたり、下には重油課長、軽油係長、ガソリン主任なんてのもいます。私自身はひまわり油伯爵の爵位を持っているのですが、あまり役に立っていません。頑張りましょう。合掌。
