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おべんとうばこのうたを叱る

みなさん『おべんとうばこのうた』をご存知でしょうか。幼稚園でお歌の時間に歌った方も多いのではないでしょうか。もしかしたら、中学校、高校のお歌の時間で歌った方もいるかもしれませんし、職場のお歌の時間で歌った方もいらっしゃるかもしれません。都会の喧騒の中でひとり、雨にうたれながら歌った方も多いでしょう。

そんな『おべんとうばこのうた』ですが、いろいろと突っ込みどころが多いのです。「おにぎりを握り」ではなく、「おにぎり、おにぎり」だったり、「きざみショウガにごま塩ふって」ではなく、「きざみショウガにゴマふりかけて」だったりするのは許しましょう。きざみショウガにごま塩なんてふりかけたら塩分が高すぎて高血圧まっしぐらです。

問題はこのような些細なことではありません。にんじん、山椒、しいたけ、ごぼう、蓮根、蕗と野菜ばっかり連呼しておわるのです。

からあげはどこだ!

ハンバーグはどこだ!

たまご焼きはどこだ!

にんじん、山椒、しいたけ、ごぼう、蓮根、蕗で作れるおかずと言ったら「お煮しめ」しかありません。しかも「お煮しめ」であるとは誰も言っていないのです。あくまで私の想像でしかありません。野菜が生でどんと入っている可能性もあるのです。そんなおべんとうを子どもが喜ぶでしょうか。子どもだけではありません。大人も喜びません。おべんとうは楽しみであるべきです。生の蕗が入っているおべんとうを目の前にして愕然とする姿が思い浮かびます。

それはそうと、この「おべんとうばこのうた」を調べていると、作詞、作曲の欄が空欄になっていて、誰が作詞、作曲をしたのだろうと心配になりました。長いピアノの前奏がないのでYOSHIKI作曲ではありませんし、都会の喧騒というフレーズが入っていないので小室哲哉の作詞ではありません。では誰がこの歌をと思ったのですが、Wikipediaにきちんと書かれていました。

「おべんとうばこのうた」は、作詞:香山美子、作曲:小森昭宏の日本の童謡。あるいはその原曲とされる作詞・作曲者不詳のわらべうたである。

よかったですね。合掌。