ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

ボンレスハム その2

ボンレスハムはどうしてボンレスハムと言うのかご存知でしょうか。ボンレスハムというのはボーン(骨)レス(なし)ハム、つまり骨なしハムということなのです。逆に、ボンレさないハムというハムもあります。このボンレさないハムは小骨が気になって食べにくかったりします。

ボンレさないハムを食べて小骨がのどに刺さってしまって、ごはんを丸飲みしてどうにかこうにかして小骨を取ろうとする人がいますが、実はごはんを丸飲みするのはよくありません。余計に奥まで骨が刺さってしまい、病院に行っても取るのが難しくなったりします。かといって放置するのもいけません。痛くないのであれば翌日に耳鼻科へ、痛いのであれば救急外来を受け付けてくれる病院を探しましょう。

では、ボンレスハムはどうやって作るのでしょう。実はボンレさないハムの小骨をちくちくと毛抜きみたいな道具でひとつずつ抜いていくのです。人件費の安いベトナムやタイ、最近はラオスなんかの工場でボンレさないハムの小骨を取っているのです。ボンレさないハムの小骨は入り方が複雑なため、ロボットによる自動化はまだまだできないのが実情です。結局は人海戦術でどうにかするしかないのです。

小骨を取られたボンレさないハムはボンレスハムになるわけですが、少しでも目を離すと逃げ出そうとするので、紐でぐるぐる巻にして逃げないようにします。この作業もまた大変で、暴れるボンレスハムをキュッキュッと手際よく縛らなければいけません。桃栗三年柿八年ボンレスハム縛りは八十年と言われていますが、暴れるボンレスハムを縛るのは本当に至難の業で、下手に素人が手を出すとケガをしてしまいます。

そんなこんなで、ボンレスハムを作るのはとても大変だということがおわかりいただけたでしょうか。若い人はボンレスハムしか知らないかもしれません。一昔前まではボンレさないハムを小骨を気にしつつ食べていた時代もあったのです。ボンレスハムを食べるときは感謝して食べましょう。合掌。