今日はクリスマスです。クリスマスイブでもありませんし、クリスマスアダムでもありません。単なるクリスマスです。アメリカは祝日ですが、日本は祝日ではありません。平日です。月曜日です。カレンダー通りならお仕事があります。もちろん、私も草むしりのお仕事がございます。
子どもたちは枕元に置かれた仏壇に手を合わせてご先祖様に感謝の気持ちを伝え、靴下の中に入れられた位牌を取り出します。そして、涙を流すのです。Switchのソフトが欲しかった、と。しかし、子どもにSwitchのソフトは高価ですから許してはいけません。子どもの成長を願うのであれば、計算ドリルを買い与えてこそ良い親と言えます。
私は毎年サンタさんに計算ドリルをお願いしていました。そして、その願いは叶わず、だいたいファミコンのソフトをもらっていたのです。そうしたら、クリスマスにこんな文章を書いて全世界にアップするような大人になってしまいました。
ていうか、人生長いこと生きているとクリスマスだからと言っても、そんなに騒ぐようなこっちゃないなと思うようになりました。サンタさんの誕生日を祝うのはよいことだと思いますが、だからと言って私たちは八百万の神を信仰する日本人です。私はフランス人ですが、ぐわぐわ団を読んでいる人の88%は日本人であるという統計データがあります。もちろん、フランスはクリスマスだからと言って、わーきゃー騒ぐようなことは致しません。クリスマスだからといって騒ぐにはアメリカン人ぐらいのものです。
しかし、アメリカも物価高が続いているせいで今年のクリスマス商戦は低迷していると聞きます。個人消費が落ち込むとアメリカの景気も悪くなり、世界の景気にも大きな影響を及ぼします。アメリカン人はクリスマスには騒がないといけないのです。ケンチキに行列を作ったり、ドミノピザを注文しまくって配達のバイトの子を泣かさねばなりません。世の中は厳しいのです。頑張ってもらいたいものです。合掌。