さて、今日も本の話題。昨日紹介した『#100日チャレンジ』のほうが読み始めは早かったのですが、途中でこの『ブラック郵便局』を読み始めて止まらずに完読。いやぁ、こういうルポモノというか、取材モノって面白いんですよ。って面白いって言ったら不謹慎極まりないのですが、まぁいろいろと郵便局がひどい。

かんぽ生命がしっちゃかめっちゃかな乗り換え勧誘をしまくって90歳のご老人に毎月50万円を超える保険料を払わせていたなんてのは以前聞いていたお話で、かなり問題になっていたのはご記憶に新しいかと思います。
もちろん、この問題にも切り込んでいるわけですが、それ以外にも配達業務の方々の自爆営業問題、ならびに労働環境問題、そして局長会という触れてはいけない闇の組織の問題についてかなり突っ込んで書かれています。局長会が選んだ人じゃないと郵便局長にはなれないし、局長会は日本郵政とは別の任意団体で、なんでそんな任意団体が日本郵政の人事権を握っているのかとか、まぁ闇が深い深い。
そんな闇を象徴することのひとつとして、郵便局ってちっとも局の統廃合をしないじゃないですか。そこらへんの銀行なんて合併はするわ支店をくっつけたり、廃止したりするわ、「店舗内店舗」という意味のわからん言葉を操ってとにかく採算重視でコストカットのために店舗の統廃合をしまくっているわけですが、郵便局って減らないんです。そりゃ離島にある郵便局を廃止できないのは「ユニバーサルサービス」を続けていくためにはやむを得ないのかもしれませんが、だとすれば効率化を重視する民営化なんてするべきじゃなかったのです。
もともとがどろどろしていた組織だったのに、民営化して収益を出せとか言い出したもんだから、もはやどうにもならなくなっているんだろうなぁというのが正直思うところです。声のでかい体育会系の人が恐怖政治でとにかく結果を出せと喚き散らして出世するから新人は育たないし、人は壊れるし、組織は崩壊するという悪循環。
特に人の心なんてのは壊れると元には戻りませんし、ヤバいと思ったら逃げるのが勝ちです。自分が一番かわいいし、生きる方法はいくらでもあるのです。郵便局の方はお手紙とか届けてくれてありがたいので、負担のないかたちでお仕事をしてもらえたらいいなと思いました。
これ、高校生の読書感想文コンクールの課題図書にしたらええんじゃなかろうか。たぶん、そんなことをしたら局長会からの抗議が殺到するんだろうなぁ……こわいこわい。合掌。
