大相撲で格段優勝（十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口）の優勝者へ表彰状を読み上げるとき、十両の力士にはきちんと表彰状の内容を読み上げるのですが、それ以外の番付の力士には名前こそ読み上げるものの、それから先は「以下同文」と略してしまうのです。これは時間の都合もあるのでしょうが実に可哀想な話です。
しかし、可哀想で終わらせてはいけません。諦めてしまっては諦めたことになります。とはいえ、表彰状そのものに「以下同文」と書かれている場合はどうにもなりません。表彰状に「以下同文」と書かれている可能性もなくはないのです。なんせ私たちは表彰状に書かれている文面をしっかりと読むことができません。読むことができるのは優勝者だけなのです。
つまり、大相撲でどっかの部屋に入り、弟子として一から修行して、まずは序ノ口で優勝するしかないということです。そして、表彰状に「以下同文」と書かれていたとしたら、それはそれで「あちゃー！」と言いながらおでこを平手で叩いて「これはやられた！」と言うしかありません。この「あちゃー！」のために厳しい稽古を積み、四股を踏み、ちゃんこを死ぬほど食べねばならないのです。
「以下同文」問題を解決するためにはまず、ぐわぐわ団の読者の誰かが力士となって優勝して表彰状を確認するしかないのですが、私はあまり人のことを信用しませんので、もしかしたら読者の方が優勝して表彰状をゲットしたとしても、それが本当に公益財団法人日本相撲協会が発行した表彰状かどうか確かめる術が私にはありません。これはもう、私が力士になるしかないという結論に至ります。
とはいえ、私もまだ令和生まれでヤングとはいえ、力士になるにはまだまだ力不足です。わんぱく相撲で優勝できるかどうかもわかりませんし、仮にわんぱく相撲で優勝したところで力士になれるかどうかはわかりません。大阪桐蔭が大阪大会決勝で負けてしまった以上、世の中に確かなことはどこにもないのです。頑張りましょう。合掌。
