「料理にめんつゆを使う女とは付き合えない」みたいなアホまるだしの発言がちょっと前に話題になっていましたが、私から言わせると「めんつゆを使わないなんてありえない」なもんで、そんな発想どこから出てくるんだと思うわけです。
そもそも、人間の味覚というのはそんなにすごいもんじゃないのです。鼻をつまんでファンタオレンジとファンタグレープを飲み比べてみましょう。どっちがどっちかわかりません。ファンタの新しい味が出るたびに鼻をつまんで飲んで「同じ味だ!」と言っている相方が生き証人です。
こんぶからとった出汁なのか、かつお節からとった出汁なのか、ぶっちゃけ嗅覚の助けを借りなければ判断することもできません。どっちも美味しいと感じるのはうま味成分のためで、味の素で代用できるのです。
時間があって、お金があって、何よりこだわりがあって、こんぶから出汁をとったり、かつお節から出汁をとったりするのは、実に結構なことだと思います。ただし、それは自分でするならご勝手にという話であり、相手にこんぶから出汁をとれだの、かつお節をとれだのと言うのであれば、それ相応の対価が必要となる話です。
あなたが結婚をしていて、配偶者が料理を作ってくれるというのであれば、それはもう無条件に相手のやり方に寄り添うべきであり、自分の趣味の世界を押し付けるべきではないと思うのです。
ガンプラを作っているときに、横から「なぜ金型から自分で作らないんだ!最初から全部やりなおせ!」と言われたら、とりあえずアクリル溶剤を口から注ぎ込んで黙らせると思うのですが、同じことです。
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だいたい、めんつゆを否定するような人というのは美味しんぼを読んで「料理通」を気取っている面倒極まりない人だったりします。そして、自分の味覚は優れていると勘違いしていることが多いので、是非、鼻をつまんでファンタの飲み比べをさせてみましょう。その結果は散々なものとなりますので「所詮、おぬしの味覚などそのようなものだ!めんつゆ様にあやまれ!」と大きく出て間違いございません。よろしゅうございますでしょうか。合掌。