昨日、ディーン・フジオカが主演のドラマ『レ・ミゼラブル』が放送されました。
原作は外国のお話なのですが、日本人の、日本人による、日本人のための、ジャパニーズ・レ・ミゼラブルでした。何から何まで日本で作りましたという『レ・ミゼラブル』なのでこってりとした日本人が良いはずなのに、主役は藤岡弘、ではなくディーン・フジオカ。この前「モンテ・クリスト伯」で、日本人の、日本人による、日本人のための、ジャパニーズ・モンテ・クリスト伯を見事にディーンが演じきったので、その延長と言えなくもありません。
たっぷり3時間のドラマだったのですが、なかなかに見応えのあるドラマでした。細かいところをあげたらキリがありませんが、とてもよろしかったと思います。
ただ、ラストシーンがもんにょり。
あらすじをざっくりと説明すると、逃げるディーン、追う刑事役の井浦新、紆余曲折の末、神戸市内でディーンを逮捕。ここまではよいのです。捕まる場面でのディーンのセリフ「お待たせしました」が何となくすっとこどっこいではあるものの、許容できなくもありません。二十数年近くも逃げ続けた挙句に「お待たせしました」では腰が抜けてしまいますが、確かに待たせたと言えば待たせたのですから、仕方がないといえば仕方がないのです。
それよりも、逮捕後のラストシーンに一言申し上げたいのです。
逮捕したのは神戸市内。そして、井浦新が運転する車の助手席にディーンが乗っています。二人で海沿いを走っているシーンが続いて、スタッフロール、この話はフィクションですと出てきておしまい。走っていたのは上の図に描いたとおり、おそらく間違いなく淡路島です。
先ほど申し上げましたが、逮捕したのは神戸市内です。次のシーンで淡路島をドライブです。逮捕した以上、警察に行くべきです。でも、淡路島を車で走っている。神戸市内に警察はないのか?と。淡路島を抜けて、四国まで行くつもりなのかと。もしや、ホテルニューアワジで二人でしっぽりとか?もう、わけがわかりません。
『モンテ・クリスト伯』のラストシーンも、ぼんやりとした終わり方でしたが、ここまで何がなんだかわからなくもなかったし、ある程度想像ができたので、いいラストだったな〜という感じだったのです。でも、今回は淡路島。別に淡路島が悪いわけではないですよ、ただ、神戸市内で逮捕されたら、もれなく淡路島ドライブがついてくるとか、そんなことはないよねと言いたいだけです。
もう一度言いますが、ドラマは素敵なドラマでした。ディーンがかっちょよかったし。ラストシーンだけ、私が作り直したい。神戸の警察にちゃんとディーンを届けたい。そんなドラマでした。合掌。