ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

李下に冠を正さず

先日、国会中継を見ていたときのことです。誰か忘れましたが、国会議員の人が総理大臣に対して「李下に冠を正さず、と言うじゃないですか。」と言っていたのです。

えらい難しいことを言うなぁと思ったというか、難しすぎて何を言っているのかさっぱりわからなかったのです。ちんぷんかんぷんとも言います。

発言した本人は「俺、なんかすごいかっこいいこと言っているんちゃうん?」と思っているんじゃないかなと思ったりもしたのですが、とにかく、意味がわからなければどうしようもありません。

ここで、「李下に冠を正さず」というのはどういう意味かを懇切丁寧にお伝えするのが普通のブログですが、残念ながら今あなたが読んでいるのは『ぐわぐわ団』です。隙あらばウソ八百を並べたてて、煙に巻くことに全力を注いでいるブログです。本当の意味が知りたければ、ささっとGoogleかYahoo!で検索するほうが賢明です。検索することで個人情報を収集されることが嫌ということであれば、DuckDuckGoを使うことも選択肢のひとつとなるでしょう。更に万全を期すのであれば、Torを使って接続経路を匿名化するなんてのもアリでしょう。

さて、「李下に冠を正さず」というのは中国の故事が由来となっています。李というのは「すもも」のことです。すももの実の下で冠を触っていると、「こいつ、すももを盗ろうとしてんとちゃうん?」と疑いの目を向けられるので、まぎらわしいことをしてはいけませんよ、という意味なのです。

しかし、冠を触ることが、果たしてすももを盗むように見えるでしょうか。おそらく、「ああ、冠をなおしているんだな」と思うだけです。盗むように見える人は、疑うにもほどがあるとも言えるでしょう。疑り深くなりすぎて、人間不信に陥っている可能性も否定できません。しかし、このような人は残念ながら一定数存在します。何を言っても「それは嘘だ!」とか、何をしても「それは詭弁だ!」と疑いまくる人がいるのです。疑われないように用心するに越したことはありません。李下に冠を正さず、です。合掌。