まだちょっと先の話ですが、7月1日午後7時からBS12で『雲のように風のように』をするから観ようね!ということで、言いたいことは全て言いました。
私はDVDを持っているので、ついさっき観終えたところなのです。過去にも『雲のように風のように』を久しぶりに観ましたという記事でこの作品の素晴らしさをとことん語り尽くしているのですが、やはりよいものは何度観てもよいのです。
『後宮小説』をkindleに入れたら一気に読み終わってしまった。少なくとも3回は読んだことになるけど何度読んでも楽しいです。
— まけもけ (@make_usagi) 2020年5月31日
ついこないだ、原作も読んだから余計に楽しめました。7月1日までにこの原作を読んでおくとよいかと思います。
何度も書いていますが「腹上死であった、と記載されている。」から始まるステキ小説。中国の話っぽいのですが、あくまでも架空の国の出来事を、あたかも本当の歴史のように描いていて、ウソだとわかっているからこそ楽しいのです。素乾国のことは絶対にセンター試験の世界史には出ません。だから余計にどハマりしてしまいます。
過去に書いた記事では、混沌という風来坊みたいなおっさんが素晴らしいと絶賛したのですが、今回、原作を読んで、アニメを観て、紅葉というキャラクターがこれまた素晴らしいと改めて思いました。寡黙で、表情が崩れない、何を考えているのかわからない。でも、銀河のために将軍の役を買って出て、蔵書庫に一晩こもって一夜漬けで後宮軍を率いてしまう。めちょんこ魅力的なキャラクターです。
原作だけのエピソードなのですが、いわゆる隠語を覚える方法を紅葉が銀河に教えるくだりがありまして、それがもうめちゃくちゃ楽しいのです。「ぬしらは馬鹿か」という玉遥樹の言葉は頭から離れません。アニメでは表現できないですが。
いろいろな見方ができるアニメですし、なんとなく歴史に詳しくなったような気になって、得した感じにもなります。しかし、あくまでも架空の国の架空の歴史なので、別に得することはありません。ただ、楽しい。それで十分です。合掌。