やままさんのブログを読んでいたら、さくらももこのエッセイ初期3部作がKindle化していたとの情報を得たので、ついつい買ってしまいました。
文庫版の「もものかんづめ」は持っているというのにです。わけがわからないと思われるかもしれませんが、Kindle Paperwhiteを常に持ち歩いている私にとって、いつでも読める電子版はものすごく価値があるのです。
そして、案の定、日曜日の午前中を「たいのおかしら」を読んで過ごすことに。
「笑える」とも違う、「ほっこりする」とも違う、愛おしくて微笑んでしまうような「余計なもの」が書けるようになりたいと、私は小学生のころからずっと思い続けているんだと気付かされました。Kindleだからこれからはいつでも読み返せるぞ。
やままさんの書いているとおり、さくらももこのエッセイってニヨニヨできる「余計なもの」がたくさんなのです。そして、役に立つわけでもない。役に立つ知識といえば、水虫にお茶の葉が効くぐらいですが、今まで水虫になったことがないので本当かどうかはわからない。でも、おもしろい。結果として楽しいから素晴らしい。
そして、エッセイではないのですが、「たいのおかしら」には三谷幸喜との対談が掲載されていて、これがもう素晴らしいの塊なのです。是非とも読んでいただきたいのですが、徹頭徹尾馬鹿馬鹿しい対談で、この対談の場がどのような雰囲気で行われていたのか、ものすごく興味があります。犬とおならと脚本の話がほとんどで、大の大人がこのようなことを真剣に語ってもよいのだと思うとじんわりとさせられます。
話は変わりますが「ごみちゃんシールプレゼント」にご応募頂いたみなさんが、コメントに関しては入力任意にしているというのに、律儀にぐわぐわ団の感想を書いて下さり感謝感謝です。「役立つことは書いてないけど、それがむしろいい!」というご感想など、額に入れて飾りたいぐらいです。
やままさんと同じで、私もさくらももこのエッセイに多分に影響を受けています。私の場合は、中島らも、大槻ケンヂ、さくらももこ、この3人の影響がめっちょこ大きいです。3人のうち2人が鬼籍に入られてしまい、大槻ケンヂには長生きしてもらいたい気持ちでいっぱいです。
……今、気がついたんですが、この3人って文章を書くだけじゃないですよね。中島らもは演劇、大槻ケンヂはロック、さくらももこは漫画という、別の柱のようなものがあって、決して文章だけの人ではありません。いや、だから何だという話なのですが、ブログを書くにしても、そればっかりじゃなくて、いろんなことをしたほうがいいということなのかもしれません。
とにもかくにも、さくらももこのエッセイ、特に初期3部作は本当におもしろいので、まだ未読の方はぜひご一読をお勧め致します。合掌。
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